【ネタバレ感想】映画『花束みたいな恋をした』継続する心地いい時間

映画

※本記事は映画の内容のネタバレを含みます

かちん子
かちん子

この記事では映画【花束みたいな恋をした】のネタバレ感想を書いてるよー。

もりしー
もりしー

いやー。

ここ最近の恋愛映画の中では、ばつぐんに面白かったです。

評価と作品情報

評価/評価人数
I Fell in Love Like a Flower Bouquet (2021) on IMDb
作品情報

公開:2021年(日本映画)

脚本:坂元裕二(東京ラブストーリー、Woman、カルテット、anone…)

監督:土井裕泰(逃げるは恥だが役に立つ、カルテット、いま、会いにゆきます…)

受賞:優秀主演男優賞(菅田将暉)、優秀主演女優賞(有村架純)、優秀音楽賞(大友良英)

IMDbの評価も7以上ということでかなり高評価になってますね。

脚本と監督は「東京ラブストーリー」「逃げるは恥だが役に立つ」など、数々のヒット作を生み出したお二人です。

あらすじ

映画予告

あらすじ

駅で終電を逃したことをきっかけに出会った麦と絹。お互いに音楽の好みや趣味が同じことを知り、すぐに恋に落ちる。大学を卒業してフリーターをしながら同棲生活をスタートさせ、日々変化する環境の中で日常を共有しながら大切に過ごしていた。この2人での生活を続けるために、就職活動に励んでいく。

引用:Googleナレッジパネル

あらすじを読んでみた最初の印象は、「そんなにインパクトのある内容ではないな、よくある恋愛ものじゃね?」でしたw

感想

挑戦的な映画?

最初にこの映画を見たとき、少し挑戦的な内容だなと思いました。

ほら、最近の映画とかドラマってインパクトのあるタイトルや内容が多いじゃないですか?w

例えば、「君の膵臓をたべたい」とか「全裸監督」とか…

どんなにいい作品でもまずは見てもらわないと評価されないですよね。

いまどきスマホやパソコンで手軽に映画が見れる時代です。

星の数ほどある作品の中、刺激的で過激な内容の方が目を引きやすいのも事実。

それに対してこの作品は、

  1. 好きになって…
  2. すれちがって…
  3. やがて別れる…

という、誰もが経験したことのある、ありきたりなラブストーリーなんですよね。

なので最初は、かなり挑戦的な映画だなと思いましたね。

継続する心地いい時間

僕はこの映画を見て、全体的に心地いい時間が多かったです。

なんだろう…

例えるなら、気が合う友達と旅行に行く道中の和気あいあいとした時間みたいな感じw

ジェットコースターみたいにアップダウンの激しいストーリーではなく、飛行機のようにずっと緩やかに飛んでいるような感覚でした。

そして音楽やカルチャーなど、共感できる内容が絶妙にちりばめられてるんですよね。

ちなみに僕は、「ゼルダの伝説」「ゴールデンカムイ」で思わず反応しちゃいましたねw

心の中で「自分もやったし読んだこともある。あれ面白いよねー」と思いましたw

「一緒に居たいから、やりたくないことやってんじゃん!」

みなさんが印象に残ったシーンはどこですか?

正直に言うと、この映画の印象に残ったシーンを考えたとき、なかなか思いつかなかったんですよねw

多分、100人に聞いたら「わからない」かバラバラの回答が返ってくると思ってますw

例えば「ショーシャンクの空に」なら屋上でビールを飲んでるシーン「タイタニック」なら船の先端でのキスシーンとかインパクトありますよね?

そんな中で、この「花束みたいな恋をした」はどこがインパクトあったか考えたときにめっちゃ悩みました。

そして僕が印象に残ったシーンは、主人公のむぎと彼女のきぬのやりとり…

きぬ:「やりたくないことはやりたくない、ちゃんと楽しく生きたい」。

むぎ:「一緒に居たいから、やりたくないことやってんじゃん!」

ここですねー。

ついにむぎの感情が爆発したシーン。

自分がやりたいことをあきらめて安定した仕事に就いたむぎ

決してむぎはこの言葉を言いたくなかったはず。

楽しいことをやって生きていきたいのはもちろん、でも彼女との今後を考えたらお金も必要だし、責任感もあったんだと思います。

そんな二人のやりとり…

このシーン。とてもリアルで映画とは思えず、心に刺さりましたねー。

日本が抱えている問題?

なぜむぎはやりたいことをあきらめて、安定した仕事を選ばなければいけなかったのか?

これは日本の問題がリアルに描かれていると思いました。

突然ですが、みなさんは転職したことはありますか?

日本人の生涯の転職回数の平均数は”2.8回”だそうです。

昨今は「自由な生き方をしよう」みたいな考え方も根付いてきましたが、この数字を見るとまだまだ1つの会社に長く務めるのが良いという世の中なのかなと…

会社によっては転職回数が多いと採用に不利になることもありますよね。

一方でアメリカ人の生涯の転職回数の平均数は”11回”という数字に。

それこそ、きぬみたいに「自分のやりことをやってお金を稼ぐ」みたいな風潮が強いようです。

もちろんそのためにスキルを身につけたり、行動したりはあると思います。

そう考えると、日本人は古い考え方にとらわれ過ぎなのでは?

もっと自分のやり事に向き合っていくべきじゃないの?

と個人的には思いました。

あと、そういえば子供の話しって一回でも出ました?

結局5年間付き合って、価値観のすれ違いから別れたわけですが、2人の子供の話しが一回もなかったような…w

少子化が進んでいる日本。結婚してもお金が心配だから子供はちょっと…なんて人も。

そんな日本の現状が表現したかったんじゃないか?と少し感じました。(考えすぎ?w)

最後に

以上が「花束みたいな恋をした」を見た感想になります。

最後までゆったりと、とても心地いい時間を過ごすことができました。

もう一回見ても楽しめる「スルメ映画」になっていますのでぜひご覧あれー。

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